お稽古⑨

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

お稽古用の秘蔵音源はもうひとつあります。

今度は木田林松栄さんの演奏。

 

聴いてもらえばわかるのですが、教えようというメッセージが伝わってきます。

 

丁寧に丁寧に、展開を考え準備する時間を作ったり。

「これを聞いたらあいつはどうするだろうか?」

 

と、考えているように聴こえます。

(木田林松栄のお手本演奏)

お稽古とは継承。

 

つまり伝えるという事が最も大事な使命なので、受け取る側はそう思ってくれないと困ります。

 

「えー?それって無理じゃない?」とか「冗談でしょ?」とか、疑いが混ざるような考え方で教えを受けると間違いが起きます。

 

でも、疑いたくもなるんです。

 

同じ三味線を持って、同じ撥を持っても師匠という人が演奏すると違う音になります。魔法なのか手品なのか。なにかカラクリがあるのではないか?と疑ってしまうのです。

 

 

「信じること」

 

 

とにもかくにも信じることが大事です。

上手になるために師匠は考えています。

どうやって理解してもらおうか、と言葉を選んでいます。

 

 

時に厳しく突き放すときもあります。それも弟子を育てようという事を考えてのことなのです。

 

信じ切れるか、信じ切れないか。

ここが大事です。

 

わたしがこの音源と出会った時はとにかく真似しました。真似をするところから得られることがあるし、真似られないなにかが必ず潜んでいると信じていました。

 

 

時には完全にコピーしたと勘違いしていた時もあります。時には悩んだこともあります。

 

しかし、真似することが上手になる一番の近道なんだと、信じていました。

 

聴かせてくれたのは先生でもありますが父親です。


同じ曲が何回もダビングされ、何本ものテープになっていました。これも一緒、あれも一緒、いったいなんなんだ?と思いもしましたが、テープが擦り切れてしまわないように。またいつでもこのテープを聴くことができるようにと作ってあったんだと思います。

 

大事な音源ですし、なくせばもう二度と聴けません。そのくらい聴き倒して、弾き倒したんだとわかったので、信じることが出来ました。

 

と、闇の素は疑いでもあると過去記事中にも触れたことがあります。

 

今取り組んでいるお稽古を信じていますか?

師匠を信じていますか?

 

 

ではまた。