お稽古⑧

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

前回は佐藤春光さんという先達者の音源を聴いてもらいました。

 

特徴のある音使い。

また切れのある撥と音色の変化。

 

自分というものが満載の曲だと思います。

 

しかし、この音源の曲は実はお稽古用に作られたもので、本人が持っているものを込めたんだと思います。

 

ある意味、優しさが込められています。

 

 

うちの先生は唄い手として舞台に立つようになったのは中学卒業と共にとの事なのでかなり早いです。

 

仕事(プロ)として呼ばれるためには相当の腕が必要なのですが、すでにその時にはあったという事なのですが、三味線はかなり遅くに始めています。

 

最初に習った人は佐藤兼作さんという人ですが、きっかけになった人が佐藤春光さんです。

 

民謡酒場と契約していたころに伴奏陣としていたのが春光さんで、よく周りに「佐藤は三味線をやったらうまくなる」と話していたそうです。

 

実際にそれを耳にし、挑戦するようになったわけですが、挑戦してくれたことがうれしかったのかもしれません。

 

間違ってなければこの音源は朝飯前に演奏しているもの、と聞いています。

起き抜けに録音を頼む、と言われていい顔する人が何人いるでしょうか。

しかもこの時に録音してくれたのは1曲だけではありません。

ほかの曲も入れてくれています。

 

なにかを期待したんだと思います。

その中には継承という目的もあったと思います。

この曲からなにかを感じ、次を生み出してくれ、というメッセージがこもっているように思います。

 

私にとって考えると、レベルが高すぎて次を生み出す前に、そこまで追いつくことが出来ずにいます。難題を残してくれたなぁ、と聞くたびに思います。いつかは技術をものにして、なにかを生み出さなくてはならないのですが、いつになるのでしょうか。 

 

この曲にふれることが出来ることに感謝しています。

継承する事も出来るだろうし、今はインターネットを使うことで演奏家全体のレベルを上げることもできると思っています。

 

 

さて、この佐藤春光さんですが、うちの先生のほかにも影響を与えたひとがいます。

初代 藤田淳一さんがそうです。

 

 

藤田淳一さんもやはり自分というものにあふれた演奏をする演奏家でした。

継承し、発展していくというお手本ですね。

 

 

お稽古とは継承。

さて、そろそろ闇の素をどうにかしましょうか。

 

ではまた。