道具に対する想い⑤

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

【今までのこのシリーズのお話一覧】

『道具に対する想い』

『道具に対する想い②』

『道具に対する想い③』

『道具に対する想い④』

 

 

今回は手に触れるものということで「指すり」について書こうかと思います。

 

指掛けとも言われるようですが、これがないと演奏するのが大変です。なくてはならない存在と言っても過言ではないと思います。

 

ですが、過去からずっとあったのかというとそうではなく、やはり昔の三味線弾きは素肌で演奏していたそうです。うちの先生もぎりぎりその世代でして、指すり登場で劇的な変化をした話をする時があります。

 

発明したのは誰なのかは不明ですが、着物の袖を使ったのが発祥だとかいわれているようです。素肌で演奏する場合にどうやって構えて演奏していたのかなど、考えると人間は進化できるものなんだと感心します。 

 

最初の写真の黒い物体は進化ではありませんが、人間はどうにかして状況に対処対応し能力を開花させる、という証拠写真です。

 

作ったのは息子殿。

 

材料はなんなんだろ、Tシャツかな。

指すり忘れていったんでしょうね。

なかなかなアイデアです。 

 

大き目、小さめ、厚いの、薄いの。

使うのはいつものやつですけど、話のタネや収集癖に指すりもちょうどいいと思います。

 

着物に合わせて色を変えるのもいいですね。

道具の話、そろそろ本体の話にいこうと思います。

 

ではまた。