テーマ「教える時になにを考えているか?」⑦

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

演奏依頼があると嬉しいんですけど、演奏依頼が延期する中止になるのは堪えます。

 

仕方ないといえば仕方ないんですが、収入にもつながる問題なのでショックは受けます。

 

かといって、人の命にもつながる問題になってもいけません。

弱った話はいつまで続くのでしょうか・・・

 

 

と、テーマの話の続きを掘り起こします。

 

 

 

休憩について考えてるところまで来ました。

この辺でやっと進捗状況を考えるかもしれません。

柱になるのは「カッコイイか」どうか。

 

 

うちの先生の方針なのですが、その人の技術に合った曲の進め方をします。

 

手つきを見て、音を聴けばわかるのがハジキや打ち指、スリといった部分が半端にしかできないのであれば、その部分はカットします。譜面には書かれているものもあるのですが、極力使わない方向で調整するわけです。

 

大事なのは「半端な音を出さない」という事、そして半端な音と共に音が途絶えるなども一緒に考えています。

 

演奏し始めたら終わるまで、サワリなどの余韻が響くように使う技術を選びます。曲の完成度を上げるために必要な場合もあるんですけど、無きゃ無いでも良い曲には仕上がります。

 

曲弾なんかはテクニックを重視しすぎるあまりに、曲がへんてこになるような事が多々あります。曲は流れの方が大事で、良くできた曲は自然にひとを惹きつけます。ハジキや打ち指、スリといった技術というのは使える事が大事なんじゃなくて使う場所が大事。のべつ幕無し、やたらめったらに使う人がいたりしますが、そういう人を見るとセンスを疑ってしまいます。

 

稽古を積めばそのうち技術なんてものは慣れて出来るようになります。

慣れるまでは時間がかかりますし、出来るひとをうらやましく思う事もあるでしょう。

でも、それってただの目立ちたがり屋のひとりよがりかもしれません。

 

 

そう思って、そのひとの精一杯の演奏でお稽古している曲が引き立つように考えます。

曲が引き立ってくると、そのひとが格好良く見えてきます。

舞台は格好良く、お稽古中の生徒さんの舞台の姿を考えてます。

 

ではまた。