物語

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

中学校1年生の時だったか、2年生の時だったか。

それとも高校1年生の時だったか、姉2号から?それとも姉1号2号合同?でビクターのCDラジカセを買ってもらいました。

 

 

当時はCDが出回り始めた頃で、レコードから音楽界が変わる頃でした。確か最初に買ったCDはSHOW-YA / 私は嵐の8cmシングルCD。

 

 

マキシシングルとは違いサイズが小さいもので、現代だとアダプターは必要ないでしょうが12センチの規格に合わせるためのアダプターが存在していた時代でした。

 

その後はカラオケボックスが世の中で流行ったりしたので長渕剛やチャゲ&飛鳥などを買ってみたりしてました。

 

当時、わたしの持っていた音源はほとんどがカセットテープ。

 

幸いに先生がオーディオ機器は新しいものを手に入れるのが趣味だったため、友達からレコードを借りてカセットテープにダビングして楽しんでいました。

 

 

レコードにはカセットテープと同じく裏表、A面B面があるので使い古したカセットテープや自分の聞きたい曲だけを集めたカセットを作る時は頭を使ったものです。

 

空白時間が問題で、オートリバースや早送り巻き戻しが1曲飛ばしで行える機能が出た時でもあるので、かなり慎重にダビングしていた記憶があります。

 

ダビングする前はレコードに乗っているホコリをブラシで取り除き、ぷちぷちという雑音を減らす努力をしていたものです。

 

 

息子殿や娘殿たち、そして山の神も見るとのことで契約したAmazonプライムについてくるAmazonプライムミュージックで昔聴いていた曲を最近聴いています。

 

聴いていて気が付いたのですが、A面B面があった頃のレコードには曲順に物語や思惑が感じられるということ。

 

アーティスト側なのか制作側なのかまでは分かりませんが、1枚のレコードを裏表すべて楽しんで聴いてもらえるような工夫があるような気がします。

 

裏表で一度区切りがついてしまうレコード。

 

A面からB面へ移る時には作業と手間、時間がかかってしまいます。

 

曲飛ばしが一瞬で済むようなものではなく、レコードを読み取る針を空白時間の部分へ狙って落としたりする手先の器用さも少し必要になります。

 

A面の目玉になる曲、そしてB面の目玉になる曲を何曲目に配置して、そこまでたどり着くまでの途中の曲もロック調なのかバラード調なのか様々に組み合わせてひとつのアルバムが作られています。

 

手間を惜しむことなく、ワクワクしながらレコードをひっくり返す。

それを自然に行ってしまうように作られていたんだな、と思います。

 

 

そう思うと今の音楽配信やCDは少し味気ない感じがします。

 

アーティストによってはこの詩が、この歌が次の歌に繋がっている・・・なんて感情が今でもあるはず。ぴっと押せば飛ばせる世の中は、そういったアーティストの想いには少々冷たいものになってしまったのかもしれません。

 

よい世の中になっていっているとは思いますが、心のどこかが少し欠けた世の中にもなっているかもしれません。

 

今日も一日がんばりましょう。