ひとつひとつを大事に”基礎練習” 続きの続き

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

 

基礎練習の基礎の話なんですが、小指の使い方に入る前に、必ず撥の持ち方と三味線の構え方があります。

 

三味線を置く位置によって撥先の位置が変わります。そして置く位置によって叩きやすい叩きにくいが出てきます。

 

あと持ち方に関して、小指が自由に曲げ伸ばし出来るようになっているか?を確認しないといけません。

 

力が入って握り込んでいたり、反対に曲げる事が出来なかったりすると、投稿してきた基礎練習は全く出来ません。

 

 

あと、撥の持ち方以前の問題もあります。

撥を持つときに関節がかたくて、痛い想いをした人は少なからず存在します。すぐにはきちんと持てないので、ストレッチなどをしながら様子を見る人や、痛みが強くて小指を使う方法を断念しなくてはならない人もいます。

 

 

そういうひとには、親指をうまく使う方法に変えたりします。

 

実は先達の中にも小指を使う人と使わない人が存在します。

小指の話をすると「自分の先生はなんで教えてくれなかったのだろう?」と不思議に思う人がいますが、それはその流派の教えにより使わないんです。

 

わたしは、あの人は小指を使う人なんだ、この人は親指を使う人なんだ、と分けていく中に、流派の影が見えてくるのを一人で楽しんでいます。

 

 

基礎練習の前に、一度確認してみることをお勧めします。

 

さて、基礎練習の続きですが、かましの練習も大事です。

 

4300の下にハスハと暗号が並ぶ基本的なかまし。

最後の0につくハのところはきちんと弾いているでしょうか。

 

惰性で弾いていると音が出なかったり、重なって弾く音が増えたり、はっきり聞こえなかったりします。

これを再確認。

 

撥の動きに対して間が均等に入るようにしたいのでテンポはゆっくりとした方がハジキのコントロールを意識出来ます。

きれいに4つが並ぶように。ひとつひとつが独立した音で。

 

43がくっついて00がくっついているようになってはいけません。

ゆっくりならゆっくりなりの動きになるように意識していきます。

 

結構気付いていないひともいますし、わたしも半端な音を出している時があります。

演奏の中に無数に出てくるかましを、全部綺麗に音を出せるように意識すると、結構苦しくなります。

 

 

くるしくなってきたところでおしまい。

 

今日も一日がんばりましょう。