言葉の妙

ブログを御覧いただきありがとうございます。

津軽三味線奏者の佐藤壽治です。

 

日本語って難しいと思います。

 

特にお稽古や舞台で使う言葉ひとつひとつがとても難しいと思っています。

 

簡潔に伝わらなくてはならないし、理解をしてもらわないと”良さ”を感じぬまま別れる事になります。

 

でも面白いのも日本語。

ちょっと言い方を変えるだけで、ぐっと価値が上がる事があります。

 

わたしの趣味に蕎麦打ちがありますが、たいして上手くもないですし特別な技術があるわけではありません。下手の横好きとか、そのたぐいの程度です。

 

しかし、ここにある言葉を付け加えると価値が上がるんです。

 

「日本一の津軽三味線奏者が打った手打ちそば」

 

こう説明されたりすると、”津軽三味線”という単語が希少性と興味をもたせます。

 

そこに”日本一”という単語が加わると頭の中で少し変換が加わります。

 

「日本一うまい津軽三味線奏者が打った手打ちそば」

 

こうなると私からすればしめたもの。

前半の言葉の並びに関しては嘘はありません。

 

しかし、この文章のもうひとつの意味が嘘になります。

”わたしは津軽三味線を日本一うまく演奏することは出来ます”

 

しかし、

 

”わたしの打った蕎麦は日本一うまいわけではない”

 

 

自信過剰な感がある説明ですが、そう理解してください。

よく読むとどちらにもとれるようになるわけです。

 

しかし、こちらからそう言ったのではなく、あくまで最初の言葉が仕向けた罠みたいなものです。

 

ですから、受け取った人は当然、

一味違うわ。

となるわけです。

 

黒い。黒いですね佐藤は。

 

ここへさらに「一味」じゃなくて「三味線だから三味ですよ」なんて洒落を入れると完璧。

 

言葉で遊んで自分の蕎麦打ちの下手さを隠します。

 

蕎麦粉がいいので香りも味もいいですので、疑う人はほぼいません。

 

今日は県外のある人へ打った蕎麦を送り出しました。

 

おそらく今日書いたような感じで返事をくれると思っています。

 

返事が楽しみです。

 

 

 

どうですか?

 

言葉の妙。

 

いろいろ考えてみると役に立つこともあります・・・ふふふ。

 

 

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